SEO対策10の指標

検索順位を上げる手段は数え切れないほどある

検索アルゴリズムは200以上の要因があるとされていますが、その中身Googleは公開していません。私が特に重要であると考える指標は、以下の10個です。

目次

検索ニーズの解決

検索キーワードは、「知りたい」「解決したい」「買いたい」「行きたい」の4つに分類され、「マイクロモーメント」と呼ばれます。ユーザーニーズを理解するためには、関連キーワードをベースに、この4タイプのニーズに当てはめた上で、適切なコンテンツをユーザーに提供する必要があります。

特に再検索キーワードは非常に重要で、Googleのコンセプトに沿ったコンテンツ作りを叶えることができます。
また、共起語は、ライバルサイトが頻繁に使用している単語で、自サイトのコンテンツ作りに役立てることができます。
さらに、サジェストキーワードは、顕在ニーズを把握することが出来るので、検索ボリュームが多い課題をみつけることで、見出し作成の際などに有利になります。

ユーザー視点に立った行動分析とGoogleの指針やアルゴリズムを理解したコンテンツ作りがSEOには求められます。ユーザーの問題解決をはかり、ブラウザを閉じさせることができるような情報を提供することが理想的です。Googleはユーザーの動きをもとに検索順位の評価を行っています。

サイトの更新頻度

更新頻度やリライト頻度が、直接「検索順位に影響はない」と言われていますが、サイトの更新頻度の高さはSEO評価にマイナスにはなりにくいでしょう。

そもそもGoogleのQDF(Query Deserves Freshness)アルゴリズムは、”リアルタイムで注目されている話題”や”新たらしい情報と提供”するサイトを優遇するといった仕組みを導入されています。

このアルゴリズムはすべての検索クエリに適用されるわけではありませんが、通常どのようなクエリにおいても”関連キーワード“などの検索ニーズは日々変化していることから、ほとんどの検索が対象になると考えられます。

結論として、鮮度の高い最新情報を提供するサイトは、Googleに評価される可能性が高いということです。

そのため、定期的に関連キーワードを調査して、コンテンツの鮮度を保つことがSEOにとって重要です。

ページエクスペリエンス(CWV、MF)

ページエクスペリエンスは、ユーザーが快適にサイトを閲覧できるかを示す指標で、ユーザーエクスペリエンスとも密接に関連しています。

特に、コアウェブバイタル(LCP、FID、CLS)が重要な指標とされており、GoogleのPageSpeed Insightsでチェックできます。
これらの評価が高いと、SEOで有利になります。
また、モバイルフレンドリーも重要です。
スマートフォン利用者は増える一方なので、Googleはモバイル最適化されたサイトを高評価すると明言しています。

モバイルファーストインデックス(MFI)では、モバイル版に最適化されたサイトが優先的にクロール・インデックスされる仕組みから鑑みても、スマートフォンで閲覧した際の設計にこだわる事が求められます。

上記の指標を意識して、ユーザーファーストを目指したサイト運営が必要になります。

構造化データの活用(Structured data、ディレクトリ設計)

構造化マークアップは、GoogleBotがHTMLページの情報を適切に理解するための記述方法で、SEO対策に欠かせません。

主な形式には、”Microdata“と”JSON-LD“があります。

Microdataは、HTML5から追加されたタグで表記が可能な記述方法で、多くのサイトで利用されています。
JSON-LDは、JavaScriptを使ったメタデータで、Googleが近年推奨している記述方法です。

構造化マークアップは、パンくずリスト、商品レビューやイベント情報、執筆者や監修者などの情報が表現できます。

さらに、リッチスニペットとして拡張された検索表示が可能で、検索結果で視覚的な訴求力を高め、クリック率の向上にも役立ちます。

トピッククラスターと内部構造

トピッククラスターは、ページやコンテンツを適切にグループ化・関連付けし、理解しやすい構造を作る手法です。

サイト全体の検索意図解決力を高め、関連性の高い内部リンクで結びつけます。

ピラーページ(メインページ)とクラスターページ(サブページ)を内部リンクで結び、関連性の強いページ同士をつなげることでSEO対策に効果を与えます。

一方、Passage Indexingは、ページ内の特定部分に対しても適切な評価を与えるGoogleの仕組みです。

これにより、キーワード毎にページを細分化しすぎる心配がなく、質の高い情報が部分的に評価され、上位表示される可能性が高まります。

次世代フォーマットの活用とマルチメディアの最適化

SEO対策においてページ表示速度やサーバレスポンスの高速化は非常に重要であり、画像に関しては次世代画像フォーマットを活用することをお勧めします。

Googleが作った「WebP」フォーマットは、PNGやJPEGよりもファイルサイズが軽量化され、主要ブラウザでもサポートされています。

「JPEG2000」は、高圧縮率で美しい画質を実現するものの、ブラウザ対応状況や需要が高くないため導入を急ぐ必要はありません。
「JPEG XR」も同様にブラウザ対応が進んでいません。

マルチメディアの最適化では、Googleのバーティカル検索バーを見てユーザーの求めるコンテンツ形式を把握し、検索意図に沿った配信フォーマットでコンテンツを提供することが求められます。

被リンク(外部リンク・バックリンク)

被リンクは、外部ドメインから自サイトへバックリンクのことです。
Googleが公式に認める評価指標で、良質な被リンクが多いサイトは検索結果で上位に表示されやすくなります。

被リンクは、Googleのアルゴリズムで評価され、多くのリンクが張られたページは価値が高いとされます。

ただし、被リンクの質も重要で、信頼性の高いドメインからのリンクや関連性のあるリンクが望ましいです。
逆に、隠されたリンクや関連性の低いリンクなどは、質が低いとされます。

外部からの自然な被リンクを獲得し、関連性や貼り方も考慮することがSEO対策に不可欠です。

トラフィック数

トラフィックはサイトのアクセス数を示す指標であり、SEO対策にも影響します。

ただし、Googleのアルゴリズムは単純ではなく、不正な誘導やクリックスパムはペナルティの対象となります。

Googleはトラフィックの質を主に3つの要素で判断し、評価しています。

  1.  ユーザーの属性:サイトのカテゴリと合致したターゲット層によるアクセスか?
  2.  滞在時間と直帰率:ユーザーがコンテンツをしっかりと見ているかどうか?
  3. 指名検索による再訪問:サイト名や組織名で検索し、再訪問するユーザーがいるか?

単純なアクセス数ではなく、信憑性のある質の高いアクセスが評価されるため、適切なターゲット層獲得と回遊を行わせる施策が重要です。

ドメインの価値

ドメインの価値は、ドメインパワー(ドメパ)とも呼ばれ、検索エンジンの評価指標です。

ドメインパワーは複合的な要素から成り立っていると考えられます。
指標の種類は被リンク、ドメインエイジ、ドメインタイプ、所有者の質など様々で、短期間で向上させることは困難です。

Googleはドメインパワーを公式に認めていませんが、上記のような細分化された指標は否定していません。
ある医療系アフィリエイトサイトは、ドメインを変更しただけで順位が上がったという事例もあります。

Googleアルゴリズムの詳細は不明ですが、ドメインパワーに近い概念が存在する可能性が示唆されました。

E-E-A-TとYMYL

E-E-A-TはGoogleの検索品質評価ガイドラインで言及されている指標で、経験・専門性・権威性・信頼性の4つの指標から成り立っています。

これはユーザーに満足のいく検索結果を提供するために導入され、発信者(コンテンツ製作者)を評価する補助的な指標となっています。

一方、YMYLは「Your Money or Your Life」の略で、人々の幸福、健康、安全、経済的安定に影響を与える可能性のあるページやトピックを指します。主に医療金融ジャンルが強く作用すると言われています。

誤った情報が含まれていると、検索ユーザーに重大な悪影響を及ぼす恐れがあることから、Googleは、E-E-A-TとYMYLを用いて、情報の信憑性や透明性を判断し、厳しい判定基準を設けています。

これらの指標を用いて、検索ユーザーにとって有益で信頼できる情報が提供されるようGoogleは検索エンジンの改善に努めています。

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